2003/9/2(火)秋なので七輪でサンマを焼く


いつの間にやら9月に突入し、そろそろ北海道から親潮に乗って南下してきた、脂の乗ったサンマを七輪でこんがりと焼かねばと焦りだした頃、目測身長2メートルの友人から遊ばないかとナイスタイミングな電話。目測体重0.1トンの友人にも連絡を取り、ほいほいほいと話をまとめて、男三人でサンマと七輪を持って平日の海に行くことにした。いい大人なのに。

新小岩駅にAM10:00に集合(また全員遅刻)し、駅前のスーパーでお買い物。サンマにイワシにホタテに牛カルビに牛モモステーキ用に豚タンにソーセージに鶏モモにナスにキャベツにピーマンにシイタケと思いつくまま食べたいものを全部買う。もちろんビールもねっと。発泡酒だけど。

行き先は、おとといチェックしておいた高洲海浜公園。駐車場もタダだし、海に面しているし、水道もトイレも自動販売機もあるという素敵な公園だ。ただ、バーベキューなどの火を使うものは禁止らしいので、公園からちょこっと離れた場所に七輪を構えることにした。ちなみに七輪っていうのは、うまく使うと地面をほとんど汚さないでバーベキューができるとっても素敵な道具です。はい。

七輪バーベキューで一番大変なのが、炭に火をつけること。炭は木とか紙と違って、ライターとかマッチでは点火しないので、着火材を使ったりするのだが、今回はあえて東急ハンズで購入した防災袋の住人「COLEMAN MINI TORCH」というびっくりどっきりメカを使ってみた。ある意味、これが使いたくて七輪を持ってきたといっても過言ではない。

七輪の上に網を置き、 そこに小さめの炭を乗せて、全開にした「COLEMAN MINI TORCH」の自称1,300℃の炎で炙り続ける。さすがコールマン、数十秒も炙ると炭は赤くパチパチとはぜるようになり、これを種火として七輪に移して、その上に間隔をあけて炭を並べて、七輪の横にある空気穴から団扇であおり続ければ、サンマでも肉でも焼ける素敵な状態になる。が、暑いんだわ。今日。すでに腹ぺこだし。だもんで、だれも団扇で扇ごうとしない。

コールマン
無理に使うものではない。

仕方ないので、カンパチ釣ったときに使った携帯ガスコンロがクルマに入っていたので、それで炭をおこす。おお、ラクチンだ。着火材と併用したら5分でいい状態になった。さすが俺。っていうか最初からやれ俺。

七輪の準備ができたので、片っ端から焼く。まずは腹が減っているのですぐに焼ける肉から。牛カルビ、豚タン、ソーセージ、鶏モモと続けざまに焼き、塩、胡椒、醤油、焼き肉のタレなどで好きに味付けして食べる。炭で焼くのでよけいな脂は落ちるし、ガスと違って水っぽくならないので何を焼いてもとってもうまい(By 美味しんぼ)。ソーセージは噛むと中から脂がカシュっと出てきて熱うまい。焼いているときの香りもまたよし。ステーキ用の三枚380円の牛肉も、もとの値段の何倍分もうっま〜い。やっぱりいいねえ、七輪。
肉を焼く合間にキャベツやシイタケを焼いて箸休めにすると口がさっぱりしてよし。マヨネーズつけたい。

肉に苦肉肉 やられたー 肉に苦肉肉
まずは牛カルビと豚タン。やっすい外国牛肉でも十分うまい!豚タンも獣臭くてGOOD!
炭で焼くと狂牛病にならない!わけはない!
キャベツも焼いちゃう。口がさっぱりしていい。 ステーキ用の牛肉は塩、胡椒でガブリと。

やられたー やられたー 肉に苦肉肉
焼きキャベツ、うまいんだってば。 ナスナスナスナスナス。これは失敗した。 アオイソメに集るフナムシ。気持ち悪いのでアップ不可。

肉食べて腹が落ち着いたら、次は魚介類へ。まずは個人的に本日のメインディッシュ、七輪といえばサンマでしょう。まるまると太ったサンマを赤々と火の熾った七輪の網にデーンとおいて、天然塩をたっぷりとかける。しばらくするとサンマから大量の脂がポタポタと落ちてきて、その脂が熱くなった炭に触れ、ジュワ〜っと蒸発してできた美味しい煙がサンマを包む。く〜、たまらんね。この七輪を前にして胃液が溢れてこないやつは日本人じゃないね。っていうかそんなやつはアジアにいないね。まあユタ州には3人いるかな。

いい感じに焼けたサンマをエイヤっとひっくり返と、網目模様にこんがり焼けていい感じ。この頃になると男三人、無駄口たたかずに炎天下の中、まだかまだかと七輪に鎮座するサンマをじ〜っと睨みつけている。実はこのときトイレにいきたくなったのだが、このタイミングでトイレにいったら、絶対両隣のハイエナたちに全部食べられてしまうなと思って我慢していたりする。

右隣の男が、待ちきれずに「もういいだろ」とサンマの上から醤油をジュ〜っとかける。途端、だたでさえサンマのいいにおいがしているところに、醤油のにおいが加わって、そりゃもう暴力的に香ばしい。一人が箸をつけたとたん、俺も俺もと大の大人が一匹のサンマをつつき回す。「一杯のかけそば」ならぬ「一匹のサンマ」状態だ。もう尿意なんかいらない。

「うっめ〜、生だけど」「うっめ〜、焦げているけど」
「うっめ〜、ハラワタ気持ち悪いけど」。食べた場所によって感想が三者三様だが、とりあえずうまい。塩のしょっぱさと醤油の香ばしと内臓の苦みがサンマの身を引き立てまくり。ものの三分で大ぶりのサンマは綺麗に骨だけになり、その三分後には、こんがりと焼かれた骨もまた食べ尽くされた。

サンマの感動が覚めやらぬまま、空になった七輪スペースには二匹のイワシが並べられた。サンマとは違った、さっぱりとしたイワシの脂にまた感動。これもまたハラワタまでうっま〜い!青魚バンザイ!ドコサヘキサナントカバンザイ!イワシは魚偏に弱〜い!ワタシは魚に弱〜い!


ビール(発砲酒)をグビグビっと煽ってイワシを胃袋に流し込み、ホタテにチャレンジ。予算の関係で殻付きじゃなくてボイルホタテだ!。そのまま焼いて醤油をかける。うま〜い!。アルミホイルで鍋を作ってホタテガーリックバター醤油焼きにする。これもうま〜い!。いやあ、なに食ってもうまい。あ、ナスはパサパサしてまずかった。

やられたー やられたー やられたー やられたー
今日のメインディッシュ、サンマの塩焼き。仕上げに醤油をジュジュっとね。 中骨を炭火でこんがりと炙ると香ばしくてうまいんだな。 これは、サンマ、ではなくて、マイワシ。これも脂がのっていてうまい。 アルミホイルでつくるホタテバター焼きニンニク入り。超こってり。

腹も多少ふくれたし、一応釣りもやらないとということで、七輪で焼いている間に、アオイソメをぶら下げた釣り竿を海辺に2本並べて置く。場所が場所だし時間も真っ昼間なのでサカナはちっとも釣れないが、七輪で焼かれるサンマを見て、「え、そのサンマ釣れたんですか?」っていうギャラリーのボケがたまに釣れる。あと、アオイソメに群がるフナムシが見られるというメリットもある。


一休みしたら、また肉を焼き、野菜を焼き、魚を焼く。これを材料が尽きるまで延々続ける。

うまいもの食べて、好きな釣りして、海風を浴びて、太陽いっぱい浴びて、夢のような時間が過ぎていく。どうせだったらこの夢が終わる前に、空からテポ○ンでも落ちてきてサンマの脂で汚れた七輪と一緒に僕を吹き飛ばしてくれないかなあと、初秋の空を見ながらボーっと考える。火星人襲来でも可。突然、公園のスピーカーから大音量の抑揚のない声で「こちらは防災浦安です。ただいま、光化学スモックが発生しております。」とのアナウンス。どうりでさっきから頭がクラクラすると思った。一気に現実に戻り、重い腰をあげて後かたづけ。


新小岩に戻ってから男三人でカラオケボックスにいったんだけど、部屋中がすぐに焼き魚臭くなって、店員の女子高生がイヤそうな顔をしていておもしろかった。

買い物してして

こういうの好きかな