2004/5/8(土)千葉 富浦 日の出ボートでまたマゴチ狙いのボート釣り


先日釣ってきたハゼを涙ながらにエサとして持って、今年二回目のマゴチ釣りに行ってきた。同行者は偶然にも去年ハゼを持って富浦にマゴチ釣りに行って一緒に夢破れて涙を流した板前だ。偶然というか必然だな。縁起悪いけどまあリベンジということで。

ちょっと遅刻気味の6:15、いつもお世話になっている日の出ボート到着。今のところ風はそんなに吹いていないけれど、10時くらいに強くなるよと不吉な予言。でも気にしない。

シロギスのポイントまで引っ張ってもらい、アンカー下ろしてとりあえずシロギス釣りの仕掛けを投げる。で、おもむろにマゴチ用の仕掛けを2組用意して、昨日まで水槽で大事にキープされていたハゼをつけてボートからぶら下げる。

CDケースを改造した入れ物に入れてきました。

シロギスの魚影が濃い富浦湾なので、シロギスはなにも考えなくても投げて巻いていればビクビクとアタリがあり、メゴチ混じりで割と簡単に釣れるのだが、同行者が一向に釣れない様子。アタリがないとブツブツ文句をいっている。

しばらく観察していると、同行者の竿先にビクビクと明らかにアタリが出ているのに、どうも気づいていない様子。どうやら彼は、板前なのにジムで体を鍛えすぎてしまい、シロギスの繊細なアタリがわからない体になってしまったようだ。救命胴着のチャック閉まらないし。 で、二時間ぐらいして「あ、もしかしたら引いているかも」といいながらグルグルとリールを巻いて上がってきたのは良型のカワハギ。カワハギのガンガンとくるヒキが「もしかしたら」のレベルなので、彼のベンチプレス200kgの腕にはシロギスのアタリなんか、ボクにとっての「サザエさんファミリーの声優がいつの間にか変わっている」くらいの違いにしか感じられないのだろう。松方弘樹と世界の海でカジキマグロでも釣っていてくれって感じだ。

カワハギを釣ってご満悦の板前。でもキモが小さいと文句をたれる。

ところで、釣れたメゴチに対して、天ぷら屋に勤めていた板前が、「これはメゴチではない!」といいはる。なんでも築地で売っているメゴチはこんなにガラがはっきりしてないらしい。確かに見事な迷彩柄というかペイズリー柄というか、とにかく柄物だ。でもボクにとってはこれがメゴチなので無視する。ちなみにメゴチの本名はネズミゴチだ。チュウチュウ。

今日はメゴチが大量。 メゴチでっかい。

などと遊んでいたら、ハゼをエサに置き竿にしていた板前のマゴチ竿に微かなアタリが。当然板前は気づいていないが。竿先がピクピクっと揺れている。板前に竿を上げる準備をさせてしばらく待つと、グググッと竿先が絞り込まれた。これは本で何度も読み返した典型的なマゴチのアタリに違いない。「今だ!」と板前に声をかけて巻き上げさせる。この板前の場合、たとえ釣れているのがマゴチだろうがシロギスだろうがリールを巻く速度が変わらないので、イマイチなにが来ているのかわからないが、竿先の様子から、なにかが釣れているのは間違いないようだ。さっきまでシロギスのアタリがわからなくてブーたれていた板前の顔に笑顔が輝いている。

グリグリグリとリールが巻かれ、上がってきたのは、おお、アナゴかよ!。ハゼがエサで釣れたのがアナゴかよ!。もう一度いわせてくれ、アナゴかよ!。板前と声を合わせて、アナゴかよ!。さすが富浦、アナゴときたか。絶対マゴチだと思ったのに。でも楽しかったのでよしとしよう。

アナゴを釣ってご満悦の板前。でもマアナゴじゃないと文句をたれる。 ハゼが丸飲みされちゃった。

10時頃には日の出ボートの予言通り海側から強風が吹いてきたので強制終了。で、ボートを引っ張ってもらい上陸しようとしてら、潮が思いっきり引いていて、ボート乗り場の手前に陸ができている。さすが潮干狩りシーズンだなと一人感激しながら、荷物を持ってテクテクと浅瀬を歩く。

置き去りにされるボート。


そんな訳で例によって今回もマゴチは釣れなかったわけだけど、まあ、なんにせよボート釣りは楽しいなあということで。今度はアンカー入れないで流し釣りでもしてみよう。


買い物してして

こういうの好きかな