5/14(土)千葉県大六海岸で地引き網 到着

 

車で参加のTさんから「待ち合わせの店どこだっけ」という謎のメールが届いた。店?

朝7時過ぎ、無事大六海岸到着。ちょっと早かったかなという気もするが、受付とかあるからちょうどいいかな。あら、なんか既に海岸にテントがある。この時間にこの海岸で集まっている人達だから、きっと地引き網の参加者だろうとこっそり近づいて様子をうかがったら、なんか全然関係ない家族連れの団体だった。よかった、「地引き網の方ですよね!」と朝からハイテンションに声かけなくて。「地引き網の方」。うん、意味が分からない。

違った。

水色テントに気を取られて気がつかなかったけれど、すぐそこに網を積んだ船が一艘あるじゃないですか。きっとあれが地引き網の船だろうと朝飯用に買ったナイススティックを握りしめたまま近づいていって、勇気を出して声をかけると、「おー、○○(本名)さんけー」と予約等の電話で何回か聞いている千葉語で返事が返ってきた。中山さん(仮名)に間違いない。よかった、ちゃんと予約ができていたみたい。予約ができていなかったらどうしようかと心配だったんだよな。あ、私の本名は標本じゃないから。

船。小さいのね。 ナイススティック。

砂浜に錨を降ろした船からおっちゃんがヨッコラショーノーショースケサンと降りてきたので、今の時期はなにが穫れるのかちょっと話を聞いてみる。一昨日やったときは、クロダイ、カワハギ、アジが穫れたとのこと。おお、濁点が多くていい感じだ。なんでもお昼の干潮時にやったから全然数は少なかったって。今日は時間が早いからまあまあ穫れるのではとの海の男の力強い言葉に、朝九時集合にしてよかったなと心の中で大きくガッツ石松ポーズ。でも、6月になればアオリイカが穫れるという話を聞いて、もうちょっと時期を遅くすればよかったかなと心の中で小さくションボリ。でも6月に企画したらきっと雨降るからいいんだ。だいたい6月まで待ちきれるかってんだ。こんちくしょう。ちなみにどんな人が地引き網を申し込むのかと聞いてみたら、大学のゼミや町内会の遠足が多いとのこと。やはり個人で申し込む人は少ないか。しかも大きい網。ふう。

この観光地引き網中山さんと「ゴンズイ食べたら美味しかった」とか「アカエイ食べたら美味しかった」とかの海の男同士の気さくな話を楽しんでいたら、もう一人の乗組員が、船から発泡スチロールのトロ箱を降ろして、「これ、昨日穫れたアジ」と差し出してきた。おお、アジがトロ箱いっぱいに詰まっている。「これもやる」ともう一箱。おお、こっちはアジだけじゃなくて、立派なクロダイに立派すぎるボラが入っているじゃないですか。なんでもこの辺のきれいな海で穫れるボラは臭みがなく、刺身で食べるとうまいとのこと。さらに「あとこれ、今日穫ったやつな」と、今度は女性の拳くらいある大きなサザエが20個以上入っている。サザエでございますか。どうやって食べたら美味しいかと聞いてみたら、殻をトンカチで割って刺身にするのが一番とのこと。食べるところは、身の固いところと、先っぽのクルンとした肝の部分。その間の内蔵部分は砂があるから漁師は食べないそうだ。ほうほう、勉強になるなと。サザエもジャリっていうのか。サザエの横にあった「活ずわいがに」と書かれたトロ箱にも一瞬期待したが、こちらは穫れた魚を入れる用の空箱だった。そういえば、地引き網を誘った何人かに「地引き網って誰がやっているの?」と聞かれたが、ここの地引き網は、保田の漁協が経営しており、「ばんや」と同時に始めたそうだ。漁協直営だから魚いっぱいくれるのね。納得。

アジ盛りだくさん。 クロダイにでっかいボラ。

サザエまでもらってしまった。 活ずわいがには空でした。

中山さん、ありがとう。


ええと、まだ地引き網やってないけれど、この時点でアジが100匹くらいにクロダイ、ボラ、サザエたくさん。よし、すでに大漁だ。しかし、この事実がみんなに知れ渡ると、油断が生まれて勝利が遠のく恐れがあるので、私だけの心にしまって蓋をしてしまおう。万が一、網に魚が入らなかったら、そのときはみんなに向こうを向いてもらって、こっそりと網にいれればいいだろう。みんな大人だ、きっと気がつかないフリをしてくれるに違いない。

天気良し、収穫良し(もらいものだが)、さあ、あとはちゃんと人がそろえば成功したも同然だ。人、揃うのかしら。

つづく

そう、まだまだ続くのです。

買い物してして

こういうの好きかな