5/14(土)千葉県大六海岸で地引き網 収穫

 

参加者のざわめきと漁協のおばちゃんの怒号が交錯する大六海岸、とうとうクライマックスの時が来た。左右に分かれていた網が袋状になり、少し先にはもう網の終点が見えている。アジくらいは入っていてほしい、できればクロダイも入っていていただきたい、願わくはカワハギで肝和えもつくりたい、贅沢いえばアオリイカもお願いしたい。でもアカエイ、ゴンズイ、マッコウクジラ、もうなんでもいいから、とりあえず網に入っていてくれ〜と夢中になって網を引く。隣でテントを張っていた団体の子供たちもすごいやりたそうだったので、幹事強権で参加を許可し、一緒になって網を引っ張る。なんか子供と引っ張った方がいっぱい穫れるような気がしたので。絵的に。

レフト組、ライト組合体。 ハラハラ。

みんなの願いが込められた視線の先に、キラーンと光る魚発見!小さい!ヒイラギ!よし、とりあえずこれで坊主は逃れた。ヒイラギ一匹で大盛り上がりの一日漁師達。そんなにみんな楽しいか。俺はめちゃくちゃ楽しいぜ。

ぽつーん。 ヒイラギ。

もっと網を引っ張っていたかったけれど、我々が引っ張るのはここまで。ここからはアカエイやゴンズイなどの毒魚がかかっている可能性があるので、漁協のおっちゃんおばちゃん達、海のプロに網をゆだねる。さあ、エンディングの時がやってきた。

さあさあさあ。 こいこいこい。

あがってくる網の中で、何かがキラキラ光っている。しかもみんな結構でかい。ヒイラギじゃない、なんかちゃんと食べられる魚かな、ああ、アジだ、しかもでかい、そしてなんかいっぱい穫れてる。あ、クロダイもいる、ああ、カワハギもいる、ボラもメジナもいる。うひょー。すっごいうれしい。うれしいなったらうれしいな。大漁だったら大漁だ。わーい。わーい。あ、浮かれてすみません。いや、でもね、この場にいた人はわかると思うんだけれど、本当にうれしいんだってば。みんなもうれしさのあまりに大漁旗を振り回すわ、豊漁の舞を踊りだすわの浮かれっぷり。うひょー。

なんかいっぱい入ってる! アジが〜クロダイが〜カワハギが〜。

みんな集まる。わっしょいわっしょい。 穫れた魚を樽へ。

魚、魚、魚。 ぴっちぴち、ぴっちぴち。

大漁だ、大漁だ。 豊漁だ、豊漁だ。

クロダイだ、クロダイだ。 トロ箱3つ分の魚達。

これは外来魚だって。 角がある。

立つ。海洋堂と呼んでやる。 そして魚人は海へ帰った。

地引き網、楽しいとは信じていたけれど、もう予想より楽しかった。なんかすごい達成感、充実感がある。ああ、こんなに大人数でいっぺんに遊んだのはいつ以来だろう。ありがとう、参加メンバー。ありがとう、中山さん。ありがとう、太陽。ありがとう、海。ありがとう、俺。

おっと、地引き網イベントが終わった気になっていたけれど、こっから先がまだあった。せっかく穫ったんだから美味しく食わないと。まだ10時過ぎだし。ええと、どうすればいいんだろ、段取りどうなってんだ、あ、俺幹事か。

「みなさーん、好きに食べてくださーい」。

あとは、きっとどうにかなるだろう(希望的観測)。

つづく

そう、穫った魚を食べる話へ続きます。

買い物してして

こういうの好きかな