2003/8/9(土)ウナギに恋して-死闘篇
おとといの8/7に苦労して釣ったウナギ、泥を吐かせようと今日までとりあえず生かしておいたんだけど、このまま生かしておくと、だんだんと情が移って、そのうち名前とか付けてしまって食べるのがかわいそうになってしまう危険性が大なので、今日、食ってしまうことにした。
ちなみに、以前、釣りのエサ用に購入したドジョウと、唐揚げ用に釣ってきたハゼに情が湧いてしまい、現在絶賛飼育中だ。大変かわいいぞ。
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ドジョウはかわいい。 癒し系。 |
まず、捌くときにウナギがあばれないように、保冷剤で冷やして、さらに水に焼酎をダボダボ加えて酔っぱらわせる。
で、ウナギを右向きに木のまな板にのせて、首のところに工具セットから取り出した目打ちをエイヤっとためらいがちに刺す。
そしておもむろに腹から包丁をいれて捌いていこうと思ったら、ここでウナギの麻酔が切れて大暴れ。人間の手術だったらえらい大惨事だ。
麻酔から目覚めた酔っぱらいウナギは暴れる暴れる。ぼくの手になにがなんだかわからなくなるほどにぐるぐる巻き付いて締め上げてくる。にゅるにゅる。捌いているのがアナコンダ、あるいは新日の天山だったら僕はこの世にいないだろうっていうくらい締め技だが、所詮15号の指輪がピッタリのほっそりウナギなので、どちらかというと苦しいというよりは気持ちいい。ぬるぬるだし。まあ、今日のところは体重差の勝利ということで。
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ウナギを冷やす。 ヒエヒエ。 |
ぐったり。 | ナニスンダ! | 捌かれても元気です! |
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締め付けられる私。四の字固めならぬ、鰻固め。 | なんとか死闘を制し、白焼きに。 |
ウナギとの死闘を制し、どうにか白焼きまで持ち込み、わさび醤油でいただく。
ウナギの大きさが大きさだけに、脂はちっとも乗っていなかったが、さっぱりとした身の中には凝縮された旨味が詰まっており、大変おいしい。天然物だけに歯ごたえもばっちりだ。骨が残っているからという気もするが。
二日間きれいな水で飼育したためか、泥臭さは全く感じられない。いやあ、うまい。
人間っていうのは生き物を殺すことで生命を成り立たせているんですね。
鰻にしめられた感触がまだ残っています 。