8/7(日)富士山登山富士登山 日本一高い観光地にて

 

 

九合目の鳥居を出発したら、残すは最後、十合目のみ。出発前にでん六の甘納豆でカロリーを補給してやっぱり渋滞している山頂へと続く道をちんたら歩き続ける。富士登山といえばでん六の甘納豆なのだ。みんなと合流してから登ろうと思ったけれど、携帯の充電がなくなってきたので一人旅。ここまで来ると、山頂はもう見えているので気は楽。空気は薄いが気持ちは軽い。夜の登山と違い、富士山からの雄大な景色を楽しむ事ができるので、それほど辛くない。いや、夜に比べればっていうレベルなのですが。

豆はでん六。登山には甘納豆。 10合目スタート。

登山隊。 帰る人達。

火星ではない。 鳥居にコインを刺すのはどこの国の文化だろう。

富士山。赤い大地。 草とか生えてない。

うん、やっぱり辛い。雄大な雲海と火星みたいな景色を楽しんでいたのは最初の30分だけ。たとえ山頂がすぐそこに見えていても、この乾ききった大地を渋滞の中歩くのは辛い。辛いものは辛い。あ、植物発見、苔。あ、頂上だ。やっと帰れる〜。

富士山山頂に生える唯一の植物。 カッコイイ。

雲海と太陽。 あ、頂上。

なぜ狛犬。まあいい。頂上にある鳥居をくぐり、やっとのことで富士山頂に6時42分無事到着。登頂までにかかった時間、なんと11時間。感動はさっきの御来光で使い果たしたけれど、「さよなら人類」で、たまのパーカッション石川さんが「ついたー」というような登頂の達成感がたまらない。ピテカンドロプスになる日も近づいたんだよ。でも山登りが終了した開放感の方が大きかったりする。あああああつかれたー。後半グダグダの長編漫画を読み終わった気分でございます。

山頂。 ついたー(たまのパーカッション風)。

記念写真を撮ってみたりして。横のオヤジのズボンがかなり嫌だ。

富士山の山頂っていうのは厳かなイメージだったんですけれど、なんですかこの眼下に広がる箱根だか江ノ島みたいなバリバリの観光地は。まあいいけれど。そして山頂には植物が全く生えていないのに蜂だか虻だかが飛び回っているのが謎だ。でもとりあえず、景色はすごい事になっている。ここから御来光を見てみたかったなあという気もしないでもないが、まあいいか。

お土産屋がたくさんある。 豚汁とかお汁粉。

そういえば持ってきていた酸素缶。あんまり美味しくなかった。 富士山頂で太陽と雲と蜂。

こんなところで一人でふらふらしていても寂しいだけなので、同行者の方々と携帯電話で連絡を取って無事合流。なんでこんなところで電波が通じるのかは知らない。たぶんそれが富士山の神通力。疲れきった顔の中にもどことなく登頂の満足感を浮かべているような浮かべていないようなメンバーと顔をあわせ、疲れた疲れたといいながらニヤニヤする。なんだかんだ必要以上にあったけれど、とりあえず無事全員が山頂までこれて本当によかった。富士山の十合目まで来た経験はきっと一生の思い出になるな。十合目だけに一升の思い出。なんてなー。

そんな訳で、全員の登頂を祝して 「東京屋」とかいうナカナカふざけた名前の海の家みたいなところで朝ご飯。メニューには「ミソラーメン」とか「お汁粉」とかもあるけれど、ここはやはり「御来光うどん」でしょう。出てきたうどんは、下界でいうところの月見うどん。やっぱり。これが富士山頂だと御来光うどんという名前になって900円で売られている訳ですよ。きっと白いうどんが雲海、海苔が大地を表しているのですよ。知らんけれど。こういうセンスは結構好きだったりする。たぶん思いつきで作ったメニューだろうけれど、それを実行するために山頂まで生卵を運んだのが偉い。気圧の変化で破裂しないか心配だ。ただでさえ沸点が低いためにぬるいうどんがさらに冷めないうちにさっさといただこう。あああ、吉野家の牛鉄鍋膳みたいな甘ったるい汁の味が疲れきった体に染み渡るよう。すごい久しぶりにうどんの汁を飲み干してしまった。温かい食べ物を二日ぶりくらいに食べた気がする。ちょっと幸せ。御来光を見るためとこのうどんを食べるために、また富士山登ってもいいかなとちょっと思ったりして。

東京屋ですか。そうですか。 やっぱり御来光うどんでしょう。

これが御来光うどんだ。

飯を食べながらの雑談で、富士山頂では「お鉢巡り」という火口をぐるっと一周するさらなるアトラクションがあることを知る。これをすることで初めて、日本で一番高い地点、3776mの場所に立てたりするらしい。そうか、ここは微妙に日本一の場所じゃないのね。なんだかせっかくここまで来たんだからやってみたいような気もするけれど、1時間以上かかるのらしいので全員一致で却下。これから下りもあるしねえ。N谷さん、F施さんは何度もこの山頂に来ているけれど、お鉢巡りはしたことがないらしい。というか、何度登っても山頂での御来光を実現していないらしい。さすがだ。

お鉢巡り。無理。


とりあえず、火口でもちらっと見てさっさと帰りましょう。


つづく


買い物してして

こういうの好きかな