5/14(土)千葉県大六海岸で地引き網 開始

 

お待ちかねの地引き網開始ということで、まずは地引き網屋さんの中山さんから、今回のビーチネット(地引き網をアメリカ人に説明するのに私が使った単語)ルールを身振り手振り付きでわかりやすく説明していただく。要約すると二手に分かれて引っ張りながら近づいてくれということらしい。オーケー、オーケー、実はあんまり聞いてなかったけれど、これだけ人数がいればきっと誰かが把握しているだろう。オーケー、オーケー。

熱弁を振るう中山さん。 取材の説明。なんの取材かは内緒だ。

まず中山さんの号令のもと、メンバーの半分をスタート地点から200メートルほど横に移動していただく。「はい、男性あっち、女性はこっち〜」という私のかけ声は波音にかき消されてしまった。くそう、地引き網ハーレムつくってみたかったのに。あっちとこっち、レフト組とライト組に半分ずつに分かれたところで、一本のロープを岸に残して船が出発。網を海に落としながら沖へ100mくらいいったところで大きくUターンして、レフト組が待つ場所に着岸する。これで海に大きな網が張れた訳ですね。イメージしていたものよりちょっと小さい規模で本当にこれで魚が穫れるのか正直不安だけれど、もう中山さんと海の度量を信じるしかない。さああとは引っ張るだけだ。

出発。 レフト組。

到着。

船の上の中山さんの合図で、一斉にみんなで網につながったロープを引っ張る。ロープを引っ張ると引っ張った分だけ当然後ろに進む。後ろに進むと前が空く。なので引っ張ると同時に一番後ろの人が一番前に移動する必要がある訳だ。ロープを引っ張っては走って、引っ張っては走ってとなるので、腕力だけじゃなくて脚力もいる。しかも、後ろに引っ張るだけではなく、それに合わせてレフト組とライト組はだんだん近づいていかないといけない訳だ。後ろに引っ張りながらの横移動。これがなかなか難しい。しかも地引き網に適した速度というものがあるらしく、漁協のおばちゃんから「そっち遅い!」「ちょっと早すぎる!」と厳しい指示が飛んでくる。なんか地引き網ってもっとどっしりと構えてただ網を引くイメージだったけれど、実際は運動会の団体戦さながらの熱いスポーツみたい。のんきにかけ声とかかけている余裕は全くない。さっきから頭の中に運動会でおなじみの「ちゃんちゃーんちゃらららちゃんちゃんちゃららん」とカステラ一番な曲がループしているぜ。うひょーたのしー。そして私はウロウロするだけで全く役に立っていなかったりする。団体種目苦手なんだよ。

ひっぱれー。 ロープたるんでるし。

ロープもってすらいないし。

ある程度ロープを引っ張り終えると、今度はロープから網へと変わる。今日初めて知ったんだけれど、地引き網の網っていうのは、幅3mくらいの帯状になっていて、片側に浮き、片側におもりがついているこれで海中にいる魚を囲っていく。そして袋状になっている網の先っぽに魚を集めるものらしい。なので地引き網で穫れるのは、海の表層から中層にいる魚がほとんどで、底の方にいるマゴチとかヒラメなどはほとんど穫れないみたいだ。

えんやーあーあー。 おーえすおーえす。

だんだんとレフト組、ライト組の距離が狭まり、だんだんと網の先端が見えてきた。みんなが異常にハイテンションになっていてとても楽しい。もちろん私は誰よりもハイテンションだ。魚!魚!魚!、あ、なんか光った!。

つづく

そう、次こそは魚が見られるかも。ハラハラ。

買い物してして

こういうの好きかな