2003/8/9(土)濃いカルピスにむかついた頃


確か小学校一年くらいの夏、一学期ももうすぐおしまいっていう頃だったと思うが、学校帰り、僕は友達のI花(仮名)くんの家に遊びに行った。寄り道っていうやつだね。

ガンダムのプラモだかなんだかで遊んでいると、I花くんのお母さんが、カルピスを作ってくれた。もちろん20年くらい前の話なので、カルピスウォーターなんかない時代だ。わーいわーいとそのカルピスを飲むと、すっげえ濃い。たぶんカルピス原液1対水2位だ。ちなみにカルピスは通常5倍希釈で飲むものだ。確か。

I花くんはこれを当たり前のようにゴクゴクと飲んでいるので、僕も負けずにゴクゴクと飲む。ウチで飲むカルピスは規格通りの5倍希釈、場合によっては6倍、7倍希釈ぐらいだったので、I花流カルピスに「おいおい、こんな贅沢いいのかよ!」と本気で思った。ウチでこんな飲み方をしていたら、男三人兄弟なので速攻でなくなってしまう。そして貧乏くさい兄弟げんかが始まる。I花くんはもちろん一人っ子だ。もう入っていないカルピスの瓶に、ちょっと水をいれてよく振って、うっすら味の付いた20倍希釈くらいのカルピスをラッパ飲みしたことなんかないだろう。普通ないのかな。

I花くんの家から帰る頃には、僕はこんな濃いカルピスを飲んでいるI花くんのことが本気で嫌いになっていた。そして、その日以来、彼とは一緒に下校していない。今思えば、あれはお客様用の濃いカルピスだったかもしれない。


なんて、白木屋でカルピスサワーを飲みながら思い出したわけだ。

買い物してして

こういうの好きかな