6/11(土)いかとっくりを作る
ええと、諸事情により、スルメイカの身が余っております。諸事情というのは、ゲソと内臓で塩辛を作ったからなのですが。さて、どうしようかな。こんないっぱい食べられないので、スルメイカだし干してスルメでもつくってみようかな。作り方知らないけれど。あ、どうせだったらある意味空想上の造形物となっている烏賊徳利とかいう伝説の容器を作ってみようかな。「烏賊徳利の作り方」なんて、私の持っているお料理の本には載っていないが、きっと干せばどうにかなるだろう。実物は昔、成田空港で見たような気がするなあ。
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スルメイカ。 | どうすると徳利になるんだ。 |
まず、キッチンペーパーできっちんと内側、外側の水分を拭き取り、とっくりの注ぎ口部分を形作るために、ちょうど使い終わったキッチンペーパーの芯を差し込む。うん、これで大丈夫な気がする。あとはちょこっと塩を振って冷蔵庫に入れておけば乾くかな。あれ、でもこの状態で乾いても、徳利としての基本機能である「自立(自ら立つ)」ことができないな。まあ、腹一杯の酒を注がれたら人だって立ってらんないからイカが立てなくても別にいい事にする。
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水分をしっかりととろう。 | この状態で冷蔵庫へ。 |
6/16 そこそこ乾いてきた。でも半生。とりあえず腐ってはいないみたい。
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腐ってはないよ。 | がんばれ! |
6/19 カピカピ。
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おひつがほしい。 |
7/12 おお、ついうっかりいかとっくりの存在を忘れてしまっていた。イカが見事にカチカチになっているな。昨日、好きだったプロレスラーがお亡くなりになった。そんな訳でいかとっくりで涙酒といこうかな。いや、理由は何でもよかったんだけれど。日本酒を家で呑むって、なんか理由が欲しいんだよね。
急に思い立ったので家にいい日本酒がなく、料理酒に使っている安物純米酒。つまみは冷凍庫から発掘された、いかとっくりの下半身と内臓でつくられているイカの塩から黒造り。イカもこんな形で上半身と下半身が対面する事になるとは思わなかったであろう。自立できないとっくりは、計量カップをスタンドにしてみた。
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涙晩酌。 | 立たないのだよ。 |
お酒はぬるめの燗がいい〜ということで、ぬるめに温めた日本酒をとぷとぷと注ぐ。徳利というくらいだから、これをおちょこに注いで呑むのが正しいのだろうが、これはどう見ても徳利というよりはコップ。
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腐ってはないよ。 |
なので、そのままぐぐっといくと、スルメの味がする日本酒が食道を通り過ぎて行った。歯が悪い人が、スルメをつまみにいっぱいやりたいなあという時にいいと思う。