2004/12/22(水)五反田 龍門 四川風麻婆豆腐 辛いって

 


五反田駅の怪しい側の出口をでて、左側に伸びている桜田通りの急勾配をうんとこしょと上がっていったところに「龍門」という中華料理屋ができたので、昼飯を食べにちょっくらいってくら。

龍門。登龍門ではない。

初めていったような書き出しをしておいて、実は二回目の来店。昨日週替わり定食から「ニラ玉定食」を頼んだら、油でみじん切りのニラと溶き卵を炒めて味の素いれてみましたっていうあっさり料理で、ご飯おかわり自由なんだけれどオカズにならないからご飯が進まないメニューだったので、今日はご飯が進む料理ということで麻婆。

意気揚々と腹を空かせて入店し、着席するなりメニューもろくに見ずに「麻婆豆腐!」。すると店員のオバチャンが哀しそうな顔をして「麻婆豆腐は本場四川風です。辛いですけれど大丈夫ですか。本当に辛いです。」と聞いてくる。きっと開店以来、今まで散々お客さんに「辛い」「カライ」「ヒーヒー」と文句をいわれてきたのであろう。大丈夫、ご飯おかわり自由だから。

そんな訳で「辛いですからね」という注釈付きで麻婆豆腐セット登場。ううん、どう見ても辛そう。なんか麻婆豆腐の表面をラー油が覆っている。麻婆豆腐というか、魔唖墓菟怒迂訃。キーボード使わないと出てこないような漢字ばっかりだな。

しばし沈黙の後、レンゲでなるべくラー油と唐辛子が入らないように豆腐をすくって、恐る恐る一口。あ、痛い痛い痛い。麻婆豆腐が触れた唇が痛い。口内が痛い。食道が痛い。胃が痛い。なんかウォッカをストレートで飲んだ感じに似ている。辛いというか痛い。でも美味しい。当然ご飯が強烈に進む。麻婆豆腐を3回口に運んだところでご飯がなくなりお代わりをお願いすると、こっそりと様子を伺っていたオバチャンが「ご飯大盛りにしましょうね。」と素敵なアドバイス。おう、てんこ盛りにしてくれ。おかわりのご飯が大盛りっていうのは人生初だな。結構長く生きてきた気がするけれど、割と身近なところで人生初ってまだまだあるんだな。

麻婆豆腐。うん、どうみても辛そうだ。 ラー油がねえ。

ああ辛い。でも旨い。この店は粒胡椒を挽くやつに粒山椒が入っていて、ゴリゴリと山椒をプラスできて楽しい。どうにか半分食べたところで体中の毛穴が開き、首の後ろを中心に汗がダラダラとでてくる。当然鼻水、涙も止まらず、麻婆の残量に反比例して武富士のティッシュが減っていく。麻婆豆腐と一緒にボックスティッシュもだすべきだな。ああ、辛さにちっとも慣れない。食べる度に蓄積されていく辛さ。店のオバチャンが辛いですと何回も注意した理由がよくわかった気がする。でもなんかだんだん楽しくなってきた。マラソンで走っているとだんだんハイになっていく「ランナーズハイ」というものがあるらしいが、それに近い感じ。「カライナーズハイ」とかつぶやいてみる。給水給水。

そんな感じでどうにか完食。胃がキリキリ痛いよう。でもうまかったなと。食べたすぐは二度と食べるもんかいなと心に誓ったんだけれど、この文章書いていて食べたくて仕方なくなってきたよう。次にいったら、様々な圧力に負けてマイルドな味付けになっていたらガッカリだなと。ちなみにこの店、店主の格好が怪しい。

その昔、X JAPANのYOSHIKIが、辛いカレーを食べて「辛い!」と怒り出した気持ちがちょっとわかった昼下がりでした。

買い物してして

こういうの好きかな