2004/1/31(土)中川船番所資料館で江戸和竿を学ぶ


全国落語台本コンクールっていうのがあるんですよ。大々的に。で、江戸時代の釣りをテーマにした与太話を書こうかなと思ってですね、江東区にある中川船番所資料館っていう所にネタ探しにいってきました。ほら、平成名物TVヨタロー育ちだからね。

強風吹き荒れる中、荒川と中川の間の土手を延々自転車で下り、途中、江戸川競艇場を見ながら地べたに座って自分で作ったサンドイッチを食べる。ところでBLTサンドっていうのはB=ベーコン、L=レタス、T=タマゴだと思っていたら、T=トマトなんだってね。冬は寒いなあ。

枯れ草舞う河原道から、船堀橋のところで土手を上がり一般道に復帰。しようと思ったら工事中で道路に上がれなくて、メソメソと泣きながら京葉道路まで戻る。よかった、ウォーキングじゃなくて。

江戸川競艇場を眺める。今日はレースやってなかった。 キュウリ、ハム、トマト、レタス。CHTLサンド。語呂が悪い あれが噂の中川船番所資料館。


そんな感じで中川船番所資料館到着。新築同様の妙にお金がかかっていそうな区営の建物に入り、受付のやる気のないお姉ちゃんに200円支払って入場。エレベーターで三階から見てねとのことなので、素直にエレベーターへ。おっと、エレベーターの横に水槽が。いいねえ、さすが旧中川のすぐ横に建つ資料館だ。ハゼやテナガエビがいるのかなと覗いてみたら、メダカ一匹いやしない。なんだかなあ。うちで二年間買っているドジョウとダボハゼでも寄付しようかしらん。でもすぐ殺されそうだなあ。

おざなりな水槽。なんかむかつく。


さて、中川船番所資料館っていうのは、江戸時代に江東区大島9丁目1番地にあった「中川船番所」という、川を通行する船を見張っていた所のテーマパーク。氏神一番もびっくりなピンポイントぶり。この不景気のご時世になぜにこんなマニアックな資料館ができたかは江東区の区議会議員のみが知るってヤツですか。お客さんは3人くらいしかいなかったです。

エレベーターでズンズンと上がって三階へ。おお、建物の中に日光江戸村のオープンセットみたいな建物がドンとあるじゃないですか。ええと、どうしろと。まあお好きな人にはたまらないセットなのだろう。よく知らないけれど。どうせなら船番所の臨場感を出すために、このフロア内にフナムシ2万匹放ったり、ボラの死骸をさりげなく置いておくのはどうだろう。せめて使用済みの定置網で潮臭さを演出するとか。ねえ。

顎に右手をあてて、ちょっと前屈みになって、うんうんと頷きながらおじいちゃんみたい館内を一周。ボクが熱心な江戸マニアではないからか、ありがたいんだかなんだかよくわからない展示物が多いなと。でも江戸時代からの埋め立ての様子がわかる映像は素敵。東京って思ったより埋め立て地なのね。新小岩も深く穴ほれば貝殻とかでてくるのかな。展望台でとっても微妙な景色を眺めながら一休みして二階へGO。

番屋。人が薄っぺらい。 この米俵とってもかわいい。 よく覚えていないけれどなにかの図。 釣りの絵。女性もやってたみたいだね。

世界の車窓。 今日は中川を見守る番屋から。


二階はまるまる「東京釣具博物館より寄贈を受けた和竿を中心とした釣具資料を展示」の「釣具展示室」。そう、今日は江戸和竿を見に来たのさ。番屋を見に来た訳じゃないのさ。

展示内容は江戸時代のたなご竿や小鮒竿を中心に、「江戸和竿のできるまで」「江戸和竿の歴史」など、思わず「一平じいちゃ〜ん!」と叫びたくなる素敵な内容。仕舞い寸法20センチのおもちゃみたいなたなご竿の繊細な細工が素敵! 飾りっ気のない小鮒竿の素朴さに感激! 物干し竿みたいな鯔(ボラ)竿のダイナミックなたたずまいがタマラン! 武士の刀みたいな石鯛竿の無骨な姿。なんか釣り竿みているだけでテンションが超上がりまくり。いやあ、本当素敵なんだって。ボクがこの中川船番所資料館の記念すべき入館一万人目で、特別に釣り竿を一本持って帰っていいというのならどれを持って帰ろうかと真剣に悩む。ううん、正直全部欲しいけれど、あえて選ぶとすれば、実用的にシロギス竿かなあ。これがあれば上州屋の大会で優勝できるな。ウムム。せっかく建物の目の前にある旧中川があるんだから、ここに展示してある釣り竿を使って釣りをしていいシステム作ってくれないかなあ。なんて考えながら携帯で写真撮っていたら係員に怒られちゃった。ケチクサイナア。

巻物みたいなタナゴ竿。 包丁セットみたいなたなご竿。 箸みたいなタナゴ竿。 全然関係ないけれど今日の夕飯はアラのアラ。


帰り際に無料配布していたチラシにあった「江東区江戸和竿教室」に強烈に惹かれている今日この頃。初心者コースはシロギス竿かあ。どうしようかなあ。

買い物してして

こういうの好きかな