2003/11/24(月)古舘伊知郎のTalkingBluesを見に行く


友人に誘われ、渋谷パルコ劇場でおこなわれたTalkingBlues 16th「恋してみました。」にいってきました。

今調べたところによると、TalkingBluesとは、「古舘伊知郎が表現する人の哀しい性のことである。」そうだ。ちなみになんにも調べずに見に行った私の頭にあったTalkingBluesに関する知識は、「古舘伊知郎が一人でなんかしゃべり続ける舞台」のみであり、あわせていえば、古舘伊知郎に対しての認識は「平成のど根性ガエル」とか「燃える闘魂」とか「勝手にあだ名を付けるプロレス畑の実況アナ」だったりする。こんな私がなかなかチケットが取れないらしいTalkingBluesにいっていいんですかね。まあいいか。

シンプルなセット。

で、いってみたら、前から六列目の真ん中っていうすごいいい席でした。スマン、ちゃんとしたファンっていう感じ。実際どういうものだったかというと、古舘伊知郎が小さなテーブルだけのセット上で、一人「言葉と言葉の出会いについて」、「人の勝手な思いこみ」、「シノブちゃんの言い間違え」、「駒沢公園の犬連れ」(といわれてもなんのことだかわからないと思うけど具体的に話の内容を書くのもヤボなのでいろんな話がありましたとだけ理解してください)などを思いつくままに(実際は台本があるんでしょうけど)、延々二時間しゃべり倒すといった内容でした。落語にいったことがある人ならわかると思うけど、落語の話が始まる前に落語家がつかみとして話す「枕」を次々と話し続ける感じ。テーマである「恋してみました。」っていうのは、全体の話の2割くらいに関係するかなっていう程度で、今回のメインとなる「出会い系サイトでの体験」とオチをつなぐためだけに存在するテーマのように感じた。毎回こういう公演なのかは初めてなのでわかりませんが。

お花がたくさん。笑っていいともみたいだ。 お花一覧。 さすが高見沢。バラ。



でですね、こういう公演を見るたびに感じるのが、己の老化なんですよ。別に二時間すわりっぱなしだとトイレが近くて辛いとか、渋谷まででるのに足が辛いとかいうんじゃなくて、頭の方。どうにも頭が老化してしまっているなあと思うわけですよ。いや、古舘さんがなにいっているのかちっともわからないっていうほどボケちゃいないんで、公演中、ボクはアハハと笑い続けました。おもしろかったんで。でもね、ふとなにで笑ったのかを思い出そうとすると、全然覚えていないんですよ。はてさてどんな話があったんだっけと頭の中を巻き戻すが、ほとんど記憶されていないんですわ。これが学生時代だったら、たぶん古舘伊知郎が話した内容を時系列にそってほとんど思い出すことができたと思う。それが今では、どうにか断片的におぼろげな記憶が浮かんでくる程度だったりする。いやあ、昔ドラマでみた、ご飯食べたことを忘れてしまうボケ老人みたいだなと。

でもまあ話の内容はほとんど忘れてしまったが、確かに笑えた、おもしろかったという事実があったのでヨシとしよう。なんてことを帰りによった鳥益で思ったわけだ。

冬なので湯豆腐。 手羽焼き。タレで頼んでも「塩の方がウマイ」との理由で塩がきた。ウマイ。 アナゴの天ぷら。サクッとしてうまい。 肉団子にエドシカ。

生ニシンの塩焼き。メスなので数の子入りでした。 チューハイ250円。 すてきなカウンター。明朗会計。 肉豆腐がジュウジュウ。


買い物してして

こういうの好きかな