2004/3/10(水)ベトナム旅行記14「フォー2000は文明開化の味がした」


以下に書く文章は、すべて私の私見です。ベトナム、台湾の複雑な歴史背景、食文化、民族気質等、一切学ばない状態での興味本位の旅なので、偏った見解、誤認等多々あると思いますが、いつものこととご了承の上、閲覧ください。



3/10(水)昼過ぎ。

ちょっと小腹が空いたので、ベンタイン市場を後にして、ベトナム人の主麺、フォーをおやつがわりに食べようと、ベトナムの戦争相手の総大将、ビル・クリントンが来店したことで有名な(当然今日初めて知ったんだが)「PHO 2000」というオシャレ系フォー屋へ。日本でいえば、息子を最近見かけない小泉首相が公用車でいった「じゃんがらラーメン」みたいなもんか。

めざせフォーでさてどこだと市場をでてすぐに、Rinnaiの看板がデカデカとある建物の一階、2000年に開店したからか、はたまた一杯2000ドンだからかはしらないが、とにかくPHO 2000というピンクと緑の食べ物屋らしくない配色発見。知らなかったら電気屋の類と見間違える店構えだ。さすがベトナム、シズル感が溢れているぜ。

カッコイー。

入店すると、すぐに風俗系ファーストフード店ピンクオシャレTシャツを着た店員さん登場。ベトナム語と英語で書かれたメニューをみると、憧れのフォー・ガー(鶏入りの米麺)があるので、ダメ元で指を指してみるが、店員さんたら悲しそうな顔で両手をクロスしてバッテン荒川。あらやっぱり。じゃあしょうがねえなと同行人はフォー・ボーを注文。私は指さしボディーランゲージ英会話でノースープタイプだと判明したフォーを、多分はなまるうどんでいう「ぶっかけ」のニョクマム版みたいなのが来ると信じて適当に注文。店員さん曰く、スペシャルスタイルでベリーデリシャスらしい。飲み物はなんとなくコーラ。日本じゃ年に3回くらいしかコーラ飲まないんだけれど、ベトナム来てからもう4回くらい飲んでいるな。ベトナムの気候がコーラを欲しているのだろう。

ドイモイな店内。日本人観光客も多い。 ピンクの服がお似合いですね。店内でも帽子ですか。

まず、同行人注文のフォー・ボーを、店員さんがニコッと持ってきた。ほほう、澄んだビーフスープに具は牛肉と青ネギのみのシンプル構成。富士そばでいう肉うどんですかね。さっぱり塩味チャーシューメンか。香草は別盛りでたっぷり。美味しうだなと。

シンプルバンザイ。

続いて、私が頼んだ汁なしフォーが登場。おおっと、フォーを頼んだのに店員さんが運んできたのは、ベトナムのフォー屋に場違いなコッテリビーフシチューフォーク付き。いやいやいやいや。新手のどっきりに悩みながらもよく見てみれば、ビーフシチューの下にフォーの麺がある。なるほど、私は今、日本に来たアメリカ人が、かけうどんではなくざるうどんを注文したと思ったらカレーうどんがきてビックリみたいな状況にいるんだなと一人納得。なにやってんだオレ。とりあえずビーフシチューにパクチー乗っけるのはやめてくれ。でもまあ、たらこスパゲティとかあるし。ピザまんとか。たぶんベトナム的にはドイモイチックで文明開化の味がする散切り頭な人には堪らないスペシャルメニューなんだろう。

文明開化の味がする。 フォークでフォーを食う。

フォークに麺を絡めて、ビーフシチューをたっぷりつけてずるずるっといただく。ズルズル。フォークでフォーを食う。ベタベタ。うん、ビーフシチューが日本のファミレスあたりよりよっぽど美味しい。バインミーといい、このビーフシチューといい、ベトナムっていう国はヨーロッパ文化がところどころに隠し味のように存在するな。ただ、ビーフシチュー自体は肉も軟らかく野菜もしっかりしていて大変美味しいんだけれど、水っぽい米の麺と一緒に食べるとせっかくのシチューが水っぽくなってしまうので、やっぱり合わないなと。このシチューを昨日食べた美味しいパンと一緒に食べたいなあ。パクチーなしで。


ビーフシチューヌードル食べながら、次にベトナム来たときのためにメニューをもう一度よく見たら、後半にカタコトのニホンゴで書かれたページ発見。なんだよ。でもほらあれだ、人生色物。

つづく

買い物してして

こういうの好きかな