2004/3/9(火)ベトナム旅行記9「ココナッツジュースで一日遅れのウェルカム」


以下に書く文章は、すべて私の私見です。ベトナム、台湾の複雑な歴史背景、食文化、民族気質等、一切学ばない状態での興味本位の旅なので、偏った見解、誤認等多々あると思いますが、いつものこととご了承の上、閲覧ください。



3/9(火)のお昼過ぎ

ホーチミンの癒しスポットを後にして、ベトナム人が運転するトヨタ車でホテルまでのリアル・スリルドライブ。もしこの先、縁あってベトナムに住むことがあったら、このホンダ・カブの溢れる赤土の道路でハンドルを握らなきゃならないのね。この国に保険って文化はあるのかしらん。

運転したくないよう。

さて、気温が体温弱あるお外から、空調ばっちりのホテルのお部屋に戻って一息ついていたら、枕元にある電話がジリリリリンと鳴りやがる。ああ日本でさえ自宅にかかってくる電話は基本的にでないのに、ここはベトナム、電話の相手は十中八九英語で「Hello!」とかいってくるに違いない。ベトナム語だったらどうしよう。ああ出たくない。でもこの電話が遙か海の向こう、日本からのとっても重大な電話(実家の猫が家出したとか)だったら大変だ。ようし、先手必勝、心を落ち着け、ジリリリうるさい電話をエイヤッと取り、恋のテレフォンナンバー6700「ヘ、ヘロー!」と噛みながらもいってやったさ。すると相手も英語で「ハローハローウエルカムウエルカムウシガエル。ところでココナッツ娘。は好きか」と訳のわからないことを聞いてきた。と理解した。面倒くさいので、とりあえず「オーケーオーケーオーケー牧場!」とガッツで電話を切る。ふう。わけわかんえよベトナム。もしココナッツ娘。のベトナム版がルームサービスでやってきたらどうしよう。一人も名前わからないよう、どうせだったらカントリー娘がいいよう、やっぱり一人も名前わからないけれど。と、うっすら不安な振りをし出した頃、ピンポーンとチャイムが鳴る。のぞき穴から覗くと、ココナッツ娘ではなく、褐色のココナッツボーイが立っている。そんなものは頼んでいない。鉄砲もっていないかしらんと不安いっぱいになりながらも扉を開けると、ココナッツニイチャンが元気に「ウエルカムドリンク!」とココナッツジュースを差し出してきた。いや、ジュースはうれしいんだけれど、ウエルカムドリンクっていうのは二日目の昼下がりにでてくるものなのかい。学生の頃、山形から延々国道を走って埼玉の実家に朝方たどり着いてそのまま自室で熟睡し、やっと夜になって起き出して、母親に「あら、いつ帰ったの?ご飯食べた?」と不思議がられたことを思い出す。あら、いつチェックインしたの?って感じ。

Welcome!

ところで、ココナッツジュースといえば、以前ロヂャースでなぜか(なぜなら安く仕入れられたから)売っていた生ココナッツを物珍しさから買ってきたのはよかったけれど、食べ方がわからずに放置していたら、だんだんと周りにアオカビが生えてきてしまったので、コレはイカンとマイナスドライバーでどうにか穴をこじ開けて、ストロー刺してチューと吸ったら、カビくさい液体Xが口いっぱいに入ってきてすごい噎せ返った苦いというか苦しい思い出があるので、チューと飲むのが怖いなあとは思うのだけれど、せっかくのご厚意なので意を決してチューチューと飲んでびっくり。ほどよく甘くてとっても美味しい。チューチューチュー。なんだ、椰子の実汁、うまいじゃないか。さすが世界の馬場さんがココナッツクラッシュしただけはある。やっぱり餅でもパンでも椰子でもカビが生える前に食うべきだな。白い果肉をティースプーンでほじってやる。

そういえば書き忘れていたけれど、ここの部屋に入った日、セキュリティボックスが何回やっても鍵がしまらず、嫌々ながらフロントに英語っぽい発音で「セキュリティボックスがブロークンなんでどうにかしてくれ」と訴えたら、ホテルの人が来て、「なんだこの日本人はセキュリティボックスの使い方もわからないのか」みたいな態度で使い方を示すもやっぱりロックされず、ホテルの人が「街の電気屋さん」みたいな人を呼んで調べたところ、セキュリティボックスの電池が切れてたためブロークンだったわけだが、今思えばその時点から「ブロークン」という単語に祟られていた気がする。舟も金庫もブロークン

ああ、時間にして1時間ぐらいの、すごいどうでもいい部分だけで日記の一ページが埋まってしまった。さすがベトナムー。

さあ、そろそろホーチミンの市内観光だ。


つづく

買い物してして

こういうの好きかな