2/11(金)ハワイ旅行記10 ハナウマ湾でシュノーケリング

朝っぱらからカレーもべたことだし、さあ気合いを入れてハワイアンにならなくては。本日の予定はもっぱら「海」。ええ、ハワイですから。他にどうしろと。

そんなハワイにだまされて、昨日のうちに道ばたにあったフリーペーパーを頼りに予約した、「ハナウマ湾でシュノーケルツアーでござるの巻(うろ覚え)」に電話で申し込んでおいたのだ。もちろん日本語対応の電話だ。なので鼻馬湾だ。ハワイに着いてから未だに英語喋ってないぜ。いや、喋れないんだけれど。で、ホテルの前に八時半くらいに迎えの車が来るというのでアキレス腱をいつもより余計に伸ばし(これ大事)ながら待っていたら、ハワイ名物の長い長いリムジンが到着!。おお、さすがハワイだアメ車だ外車だと喜んでいたら、中から出てきた人が「ヤマグチサーン」。おっと、私の迎えじゃなかったのね。まあいいや。

リムジンが不倫丸出しのヤマグチさんを乗せて10分後、ようやく私のお迎えがアメリカンなバンで登場。リムジンよりこっちの方がシュノーケルっぽいぜ。と、知ったようなことをいってみるぜ。おおっと(古館っぽく)、アメリカンな左ハンドルのフォードの扉が今開く。でました、ビーフを食べて30年、アロハのことならオレに聞け、ハナウマ湾で産湯を浸かったMr.マウイ(仮名)の登場だ。

ところで「アロハ〜」という単語を口に出すのがすっごい恥ずかしくてハワイ滞在中一回も言わなかった。なのでアロハシャツは開襟シャツといっていたのさ。

リムジン到着。長いぜ。 Mr.マウイ。

バンに乗るぜ。左ハンドルだぜ。

私を乗せたバンは行く先々で日本人やらアメリカ人やらを拾って、目指す目的地、今だにどこにあるのかよくわからないハナウマ湾へ一路日産。フォードだけれど。

車中、Mr.マリオが運転しながら身振り手振りでハナウマ湾の楽しみ方をレクチャー。なにいっているかさっぱりわがんね。ハナウマ湾の駐車場に車を止め、Mr.アメリカからおもむろに取り出した足ヒレとホースが着いた水中メガネを渡され、身振り手振りで水中メガネの装着方法を学び、いざハナウマ。実は全然シュノーケルっていうものが理解できていないけれどまあいいや。どうせ泳げないし。イキツギデキナーイ。あ、シュノーケルって息継ぎいらないのかな。でもカラダガミズニウカナーイ。あ、海水だと浮くのかな。身体の脂肪分増えているし。まあいってから考えよう。

駐車場から足ヒレをしたままテクテク歩いていくと疲れるので逆立ちしていくともっと疲れるので仕方なく足ヒレなのに手に持って、ハナウマ湾の入り口到着。真冬の平日だから空いているかと思ったら結構込んでいて待たされちゃった。岩の振りをした建物で5ドル払って入場だい。さあしゅのーけるぜ!と張り切るも、ここは一応観光地ではなくて自然保護区なので、エコロジーなビデオを観ないとここから先には進めないのだ。昔はそんな制度はなかったらしいんだけどね。

駐車場からハナウマ湾へいく途中の公園はマングースがいるよ。ハブはたぶんいないよ。

ビデオの内容を要約すると、「お触り禁止」。といってもストリップショーではない。いったことないけれど。要するに、エサをやっちゃダメ、魚取っちゃダメ、珊瑚触っちゃダメ。何も足さない、何も引かない、シングルモルトウイスキーみたいな海なのだ。あと、サンオイル禁止。なんでビデオの内容が理解できたかというと、5カ国語対応のイヤホンがあるからだ。これ欲しい。いや、普通の会話を翻訳してくれる訳ではないのですがね。

結構並んでた。岩の振りをした建物。

ここから先がまだ長かったりする。ハナウマ湾の入り口から砂浜まで結構な坂道でそこそこの距離があり、さすがアメリカ、わざわざ専用の有料バスがでていたりする。といっても海は見えるところにあるので、歩いていれば着くんだけどね。なので歩く。

日本からわざわざ持ってきたお多福サンダルでぎゅっと大地を踏みしめながら歩くこと数分、無事浜辺へ到着。どう考えてもバスでいくほどの距離じゃないけどなあ。まあいい。資本主義だし。ビーチにゴザを敷いて荷物を置き、サンダルとジーパンと部屋とワイシャツと私を大胆に脱いで、パンツ一丁でシュノーケルセットを持って海へレッツゴー。パンツといっても海パンですよ。

まさか自分がシュノーケルをするとは。 ビーチサンダル持ってません。お多福さんだる最高。

まず、海水に触れてみようかな。ちゃぷ。おう、冷たい。いや、本当。なんだよ、南国だから海はぬるま湯だと思ったら全然冷たいじゃん。でもなんでみんな平気で泳いでいるんだろう。まあ、こんな時はアレだアレ、我慢だ。うん。とりあえず足ヒレと水中めがねを装着し、ゴムホース(名前知らない)にかぶりついて海の中を観てみるのだ。

腹がやばいのでモザイクかけてみました。

ここから先は水中カメラなんてもっていないから写真がないよ。

張り切ってちゃぷんと顔を海に沈めてみる。当然目はつぶっている。ぬ〜〜〜〜〜〜〜。む、しょっぱい。ぷはあ。加えているゴムホースと口の隙間から海水が入ってくるな。何でだろう。そうか、口力が足らないからだな。よし、今度は唇に口力を込めて噛みついてやる。ちゃぷん。む〜〜〜〜、お、しょっぱくない。よし、勇気を出して息をしてやる。スーハースーハー。すっげえ!ちゃんと息ができる。おお、目を開けたても痛くない!。なんだよ水中メガネ、あなたに小学校のプールの時間に出会いたかったよ。

息継ぎがいらない、よく見える、もしかしたら、泳げるかも知れない気がしてきた。よし「ケノビ」してやれ。うわあ、なんか体がプカプカ浮くよう。死海の海みたい。無重力だワーイ。波も全然ないし、これは素晴らしい。調子に乗ってバタ足とかしてやれ。シュノーケルで水をケルのだ。バタバタバタ。おおう、なんか自分が人魚にでもなったように華麗に進むよ。すごいぞシュノーケル、泳げなくても泳げるぞ。この感動は生まれてからカナヅチを守ってきた男にしかわからない感動だ。たぶん20年後くらいに宇宙へ行く時より今の方が感動が大きいね。宇宙なにしにいくんだろ。

いやあ、シュノーケル楽しい。パシャパシャパシャ。ぼくはシュノーケルに出会うためにハワイに来たんだな。きっと。パシャパシャパシャ。ごつん。おっと、下ばかり見ていたらヘビー級のオッサンに突っ込んでしまったぜ。

深いところは怖いから、浅いところでパシャパシャと水中バレエ団ごっこをやっていたら、突然目の前を50センチくらいあるブリみたいな魚が通り過ぎた。ごぼふぉぼどぼ。ゲフゲフ。ビックリして口開いたら海水が入ってきた。魚っすよ魚。本当に足が届く深さでもいるんだ。「もっと魚を!」を合い言葉に、珊瑚のある方へパシャパシャと進んでいくと、魚がそこら中にいるじゃないですか。マンドリルみたいなカワハギとか、南国育ちのボラとか、レインボーなブリとか、昨日水族館で観た魚が本当に目の前を泳いでいるんですよ、お兄さん。水深1メートルちょっとのところで。よくテレビで観るスキューバーダイビングの世界に比べると、珊瑚は死にまくっているし、イソギンチャクは地味だし、そんなに派手さはないけれど、それでもさっきまで泳げた試しがない男にとっては十分楽しい。ああ、今目の前にいる無駄にデカイ青い魚を捕まえてしまいたい。でも捕まえちゃいけないんだよなあ。みーてーるーだーけー。魚はぜんぜん逃げないのに。うううううう。あ、足がつった。いたたたたた。

体が冷えた。砂浜で太陽を浴びて体温を回復させてまた海へ。ひええ、冷たい。でも楽しいよう。行の先頭へ戻る。そんなことを昼過ぎまで延々繰り返して、人生初のシュノーケル終了。ああ、楽しかったと。なんか久々に体を動かしたので(とっていもチャプチャプしていただけなんだけれど)ヘトヘトになった。体を動かしてヘトヘトになったのはいつ以来だろう。ああ、海で漂流して力一杯オールを漕いだとき以来かあ。同じ海でヘトヘトなのに充実感が違うのはなんでだろう。

ハナウマ湾、ほかの海と比べてどうかは知らないけれど、とりあえず楽しいところです。

つづく

買い物してして

こういうの好きかな